【2025年 夏】命を守るための熱中症対策をしましょう♪
連日続く蒸し暑さに加え、気象庁の予報では今年は10月頃まで猛暑が続く見込みです。
過去に例を見ない“長い夏”に備え、熱中症対策は例年以上に重要です。
訪問看護ココアでは、ご利用者様の健康を守るため、日々の訪問時に熱中症予防と早期対応を徹底しています。
■そもそも熱中症とは?
熱中症とは、暑い環境下で体温調節がうまくいかなくなり、体に熱がこもることで起こるさまざまな症状の総称です。
特に高齢者や持病をお持ちの方は、発見が遅れると命に関わる場合もあるため、早期の予防と対応が大切です。
■注目すべきは「暑さ指数(WBGT)」
気温よりも重要なのが「暑さ指数(WBGT)」。
これは【温度:湿度:輻射熱=1:7:2】で構成され、湿度が7割を占めます。
梅雨の時期でも熱中症リスクが高まるため、気温だけでなく湿度や地面からの熱(輻射熱)にも注意が必要です。
室温の管理と合わせて、除湿機能付きエアコンの活用が効果的です。
■こんな症状に注意!熱中症のサイン
・顔が赤くほてる、異常な発汗または無汗
・めまい、ふらつき、立ちくらみ
・吐き気、倦怠感、頭痛、筋肉のけいれん
・意識の混濁、ろれつが回らない、返答が曖昧
これらの症状が見られたら、すぐに涼しい場所で休ませ、水分・電解質の補給を行いましょう。
注意!!上記のような症状がなかなか改善しない場合は、必ずかかりつけの病院や訪問看護ステーションへの連絡が必要です。
■脱水症とその危険性
高齢者は脱水状態に気づきにくく、「のどが渇かない」「トイレが心配」といった理由で水分摂取を控えがちです。
脱水とは、水分だけでなくナトリウムなどの「電解質(イオン)」が不足する状態です。
汗がしょっぱいのは、イオンが含まれているためです。水だけでなく、イオンバランスを整えることも重要です。
■水分補給の方法
≪正しい水分補給≫
◎ OS-1などの経口補水液
◎ 手作り補水液(例:水1L+塩3g+砂糖40g)
◎ 麦茶+梅干し、薄めためんつゆでも代用可能
≪誤った水分補給≫
× 緑茶・コーヒー・紅茶(カフェインにより利尿作用あり)
× ビールなどのアルコール類(脱水を促進)
■訪問看護ココアの対応
訪問時には、以下のチェックと対策を行っています。
・体温・血圧・脈拍の確認
・顔色・発汗状態・話し方のチェック
・室温・湿度の測定とエアコンの調整提案
・脱水や熱中症の兆候があれば、ご本人・ご家族へ説明し、適切な水分補給を促します
■日常生活でできる予防の工夫
水筒にイオン飲料を入れて常備
机やテーブルに飲み物を置いて“見える化”
のどが渇く前にこまめに補給する習慣
外出時は日傘や帽子、冷却グッズを活用
睡眠中の発汗に備え、寝る前と起床後の水分補給も忘れずに
■最後に
熱中症は「ならないようにすること」が何より大切です。
今年の長く暑い夏を、皆さまが元気に過ごせるよう、私たちも全力でサポートしていきます。小さな変化にもどうぞ気軽にご相談ください。