冬の健康リスクと訪問看護の役割について
2024年も残りわずかとなりました。今年は例年より暑い日が続き、印象に残る一年だったのではないでしょうか。
12月に入ってからも穏やかな日差しが感じられる日が多かったですが、朝晩は次第に冷え込むようになってきました。
最新の天気予報では、年末年始には冬らしい寒さが到来する見込みです。
寒暖差が大きくなるこの時期、特にご高齢の方や介護をされるご家族は体調管理に注意が必要です。
今回は冬の健康リスクと訪問看護の役割についてお話します。
冬は寒さと乾燥が原因で免疫力が低下しやすい季節です。
その結果、感染症リスクの増加や、ヒートショックによる重大な健康被害が発生する可能性があります。
ご高齢者や持病をお持ちの方が特に注意すべき健康リスクについて、以下でご説明します。
免疫力低下を招く8つの要因
1.ストレス
2.栄養不足
3.睡眠不足
4.運動不足
5.加齢
6.アルコールや喫煙
7.疾患や薬物の影響
8.環境要因(寒さや乾燥)
これらは、私たちが日々直面している課題でもあります。中でもすぐに取り組める改善策を2つご紹介します。
1.睡眠不足への対策
・夜の入浴で良質な睡眠をサポート
寝る90分前に40℃のお湯で15分間入浴することで深部体温が一時的に上昇し、その後体温が下がる過程で自然な眠気が促されます。
この習慣を取り入れることで、より質の高い睡眠が得られるとされています。
・昼間の短時間睡眠「パワーナップ」
10~30分の昼寝は浅い眠り(レム睡眠)を利用し、疲労回復や集中力向上に効果があります。
15分程度のパワーナップは夜の3時間分の睡眠に匹敵すると言われ、多くの大企業でも採用されています。
私たち訪問看護の現場でも、リスクを伴う移動や集中力が必要な業務中に、この方法を活用しています。
2. 冷えと乾燥肌への対策
寒さや乾燥を防ぐには、栄養豊富な食材を手軽に摂取できるスムージーが効果的です。
冷え性改善におすすめの食材
・アボカド
・人参
・アーモンド
・豆乳
乾燥肌改善におすすめの食材
・ほうれん草
・キウイ
・いちご
忙しい朝でも、これらをスムージーにして手軽に栄養補給してみてはいかがでしょうか?
飲みやすいのでご高齢の方にもおすすめです。
【訪問看護・訪問リハビリの役割】
冬場は寒さや体調変化により、ご高齢の方の健康リスクが高まります。
当ステーションでは、以下のようなサポートを提供し、ご利用者様とそのご家族を支えています。
・バイタルサイン(血圧、体温、脈拍)のチェック
・乾燥肌やスキンケアのサポート
・室温管理や入浴介助
・心身機能維持・向上のためのリハビリ
・ご家族への介護アドバイスや相談対応
特に、訪問看護はご自宅で安心して療養生活を送れるよう、きめ細やかな支援を行います。
【訪問看護をお考えの方へ】
「自宅で安心して過ごしたい」
「家族だけでの介護に限界を感じている」
そんな方々を、私たちはしっかりとサポートします。安心してご相談いただけるよう、スタッフ一同、丁寧で温かい対応を心掛けています。
この冬、ご高齢の方々の健康管理をより万全にするため、ぜひ当ステーションの訪問看護サービスをご活用ください!
文責:浦部