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お知らせ
ココアスタッフの働き方
2025.12.26

終末期の訪問看護について

昨今、医療・介護の連携が進んできており、在宅でのお看取りが増加しています。

ココアでも終末期医療ケアを実施しています。

終末期医療の目的は「本人が自分らしく最期を迎えられるようにサポート・ケアをする」ことです。

利用者様本人が主体として、主治医・看護師・リハビリ・ケアマネージャーなどの医療・ケアチームが繰り返し今後の方針を話し合います。

 今回は、がん末期でターミナルケアを提供することになった利用者様を例に、訪問看護・リハビリ計画を項目に分けてご紹介します。

 「看護・リハビリテーションの目標」
がんによる苦痛症状が最低限に抑えられ、本人・家族共に身体的・精神的負担を感じず、満足できる在宅生活を継続できる。

「療養上の看護課題」
がんによる全身症状と疼痛、嚥下障害による誤嚥やCVポートによる感染リスクがある、意思決定の維持促進

「観察」
疼痛の部位・強度・持続時間、鎮痛剤の使用状況と効果、睡眠状態、苦痛を表出できているか、残された時間を自分らしく過ごすことができているか、家族が残された時間の過ごし方を考えることができているか

「看護ケア内容」
鎮痛剤の管理、安楽な体位の確保、リンパドレナージ、不安の傾聴、排便コントロール、保清、家族への声かけ・指導、主治医やケアマネージャーとの連携

「リハビリ療養上の課題」
不動による褥創・関節の痛み、口腔嚥下機能低下による誤嚥のリスク

「リハビリ治療プログラム」
関節可動域訓練、マッサージ、安楽な体位の確保、基本動作訓練、呼吸訓練、口腔嚥下機能訓練、環境調整、不安の傾聴、家族への声かけ・指導、主治医やケアマネージャーとの連携

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終末期の看護とリハビリでは身体面・精神面のケア、環境面・ご家族のサポートが重要になってきます。

私は理学療法士としてターミナルケアに携わるなかで、ご利用者様からこれまでの人生観や生活への希望などの話を聞くこともありました。

リハビリの時間はその人らしさが垣間見える時間でもあると思います。

症状の進行や急激な状態変化に戸惑いを感じるご利用者様やご家族がほとんどです。

ココアでは、独自に作成した「看取りのハンドブック」をお渡しし、残された時間を少しでも心にゆとりを持って有意義に過ごせるように支援しています。

また、最期を迎えられたご利用者様に対して、ご家族の希望に合わせてエンゼルケアも実施しております。

在宅での終末期医療に興味のある看護師や療法士の方は是非ココアまでお問い合わせ下さい。


文責:Y.M

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