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2022.11.07

『食欲の秋 旬でおいしい地産の柿』

朝晩の冷え込みが厳しくなり、紅葉も色付き始め、すっかり秋が深まってきました。
読書の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋ですね!
いろいろな秋の味覚の中でも、今の季節は柿が旬!!

「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、柿の実はビタミン類やミネラルなどの栄養を豊富に含んでいます。そのため、古くは医者いらずの万能薬として重宝されていたそうです。

■肌荒れ、風邪、むくみの防止■

柿は1個あたりのビタミンCの含有量がみかんの3~4倍と高いことと、体内でビタミンAへと変わるカロチンを多く含んでいることから、ウイルスや細菌への抵抗力を強め、風邪や肌荒れを防ぐ効果が期待できるといわれています。

また、利尿作用のあるカリウムを含み、食物繊維も豊富なので、便秘やむくみにも効果あり。アルコールデヒドロゲナーゼというアルコールの分解を助ける成分も含まれ、二日酔い防止にもなるそうです。

干し柿にすると、アルコールの分解作用はなくなってしまいますが、甘みが増し、カロチンも2倍に増えます。

漢方では、柿は冬の乾燥した空気で傷んだ肺を潤し、咳や喘息に効く食薬とされています。
まさに医者いらずのスーパーフード!

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■珍しくておいしい地産の柿■

そんな柿ですが、スーパーで買うと1つ100円位とややお高め。
柿大好きな私は、毎年11月になると、「道の駅 能勢くりの郷」へ「久保柿」を買いに出かけています。
能勢栗銀寄で有名なこちらの道の駅では、毎年、京都原産の珍しい「久保柿」が10個で100円程度で売られているのです!

久保柿は古くは狂言にも登場したという京都周辺にしか栽培されていない柿だそうです。
不完全甘柿で、甘渋混合、つまり同じ木でも甘い個体と渋い個体が混合してる柿の木で、熟練した人でないとその差が見分けられないという、ロシアンルーレット的な柿。
その柿が、訪看ココアからも遠くない道の駅で売られているのです。
しかも10個入100円で!

甘い柿はゴマと種が多くて、昔懐かしいお婆ちゃん家の庭の柿の味。
よく洗って皮ごといただきます。風邪予防の効果があるファイトケミカルをしっかり取って、元気に冬を乗り切れそうです。
ごくたま〜に渋柿が入っていたら皮を剝いて干し柿にしています。最高に甘い干し柿になります。

■柿胃石に注意■

最高に美味しい旬の柿。
とはいえ、食べ過ぎには注意が必要です。

消化しきれなかった食べ物などが胃の中で固まってしまったものを「胃石」といいます。
胃石にはさまざまな種類があり、中でも日本で頻繁にみられるのが柿の食べすぎが原因の「柿胃石」です。柿胃石は、柿に含まれる「タンニン」の主成分「シブオール」が胃酸と反応することなどにより発生すると考えられています。

柿胃石ができると、腹痛・吐き気・食欲不振などの症状が生じたり、悪化すると胃潰瘍や腸閉塞を引き起こしたりすることも。そのため柿を大量に食べる習慣のある方は、量や頻度を控えることが大切です。

柿の適量は1日1個程度だそうです。
何ごとも、過ぎたるは及ばざるが如し。
食べ過ぎに気を付けて秋の味覚を楽しみたいものですね。

文責:加藤

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