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お知らせ
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2024.07.29

誤嚥のサインと嚥下の訪問リハビリについて

ご存じですか?日本人の主な死亡原因 。

1位:がん
 2位:心疾患 
3位:老衰
4位:肺炎 肺炎の内 7割が「誤嚥性肺炎」です。

超高齢化社会が進む中、肺炎による死亡者は増加傾向であり 、社会問題として近年、肺炎に対する注目度があがりメディアでも取り上げられることが増えてきています。

「誤嚥性肺炎」とは

食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、ムセて気管から排出する機能が働きますが、この機能が鈍って気管に食べ物や唾液が入り込んでしまうことを誤嚥(ごえん)といい、誤嚥が原因で起こる肺炎を 「誤嚥性肺炎」と言います。

ムセ=誤嚥=誤嚥性肺炎ではありません 。ムセのない誤嚥(不顕性誤嚥)もあります。

体力・免疫力など抵抗力がなく、誤嚥の量・内容など侵襲が大きいと肺炎になります。肺炎は命に係わる恐ろしい病気です。

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●誤嚥のサインとは??

・食事や水でむせる
・のどに引っかかった感じがする
・食べた後に声がゴロゴロ声に変わる、または息切れがする
・痰が増えてきた
・微熱や熱が続く

●誤嚥性肺炎のサインとは??
【典型的な症状】
・発熱
・激しい咳と膿性痰(黄色い痰)
・呼吸が苦しい
・肺雑音がある

高齢者の場合、次のような症状がみられる場合でも、肺炎の可能性がありますので、「いつもとなんか違う」に注意です。

【高齢者に注意すべきサイン】
・元気がない
・食事時間が長くなる
・食後に疲れてぐったりする
・ぼーっとしていることが多い
・失禁するようになった
・口の中に食べ物をため込んで飲み込まない
・水分を摂らない
・体重が徐々に減ってきた
・夜間に咳き込む

●嚥下の訪問リハビリについて

食べることは、生命を維持するためだけではなく、食べる楽しみなど幸せをもたらし、生きる力になります。私たち言語聴覚士は、生きる源の「安心・安全に食べること」をサポートしています。

1. 困っていること、心配している事などを聴取

2. 嚥下評価を行い、どこに問題が起きているのかを評価します。
口の機能なのか、認知機能なのか、食事の形態なのか等、時に訪問の歯科医師の先生に協力いただき、嚥下内視鏡検査を行いより的確な評価をすることもあります。

3. 問題点や弱点と思われることに対して、説明、対処方法等をご本人様、ご家族様説明を行い、また、主治医・ケアマネージャーに相談・報告し関連のある方々にも情報の共有を行います。

4. ご本人様やご家族様の希望をうかがいながら、目標を設定しリハビリを行っていきます。

(例)
口の体操・発声練習・唾液嚥下練習・安全な食事形態の提案・ゼリーを使用した嚥下練習 等、食べることについて、質問・疑問などございましたら、気軽にココアまでお問合せください。

文責:川元