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お知らせ
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2023.08.24

『Cafe de 嚥下食』のご紹介

毎日暑い日が続いていますが、皆様食欲が落ちたりはされていませんでしょうか?

「食べる」ことは身体の健康状態を保つためにも、とても重要な役割を担っています。 しかし、脳卒中や神経難病、加齢などによって、突然食べることが難しくなってしまうことがあります。 

一般的に「嚥下障害」といわれる状態ですが、食べ物を咀嚼すること、のどの奥に送り込むこと、食べ物をごっくんと飲み込むこと、様々な動きが難しくなります。 その場合、安全にお食事を食べて頂く為にも(誤嚥性肺炎予防)、食べ物の柔らかさや大きさなどを変えたり、水分にトロミを付けるなど、食事形態の変更が必要となります。

 しかし、そうなると食べ物の見た目や味が変わってしまい「食べたい」という気持ちが気薄になり、食欲低下に繋がってしまう恐れがあります。 今回はそういった嚥下食を素敵に提供してくださる『みんなのカフェ ぐりぐり』を紹介させて頂きます。

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メインメニューは「丸飲みカツカレー」! 介護食品表示UDF「歯茎でつぶせる」に相当するかたさのカツと、お米は「軟飯」を使用した、嚥下機能が低下された方でも食べられるカツカレーです。 病院でも舌で潰せる嚥下食はよくありますが、こちらはもう全く新しい感覚の嚥下食でした!

カツのころもの食感や、お肉の旨味、食べた感触もカツそのもの!お米も、お粥やなんとなくの軟飯じゃなくて、しっかり食感はあるけど、潰しやすくまとまりのあるお米! そして何より、ほんとに美味しいんです!

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ここまで食事は追求できるんだなと、感動的な嚥下食との出会いでした。 一般的に言われる飲み込みやすさだけではなく、見た目や盛り付けも含め、食に対する楽しみが溢れていました。

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野菜も素晴らしい食感と柔らかさ、人参の甘みがほんとに美味しかったです。

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最後は「インクルーシブ宇治金時」! トロミをつけた水で作った氷と、スベラカーゼを活用したオリジナルのおもちゼリーとあんこのかき氷。 口に入れた食感はかき氷そのもの、でも溶け始めるとトロッとまとまりやすく、そのまま安心して喉もとへ送り込める素晴らしい一品!
 こちらも感動でした。 食べることの大切さを、改めて実感させて頂きました。

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『みんなのカフェ ぐりぐり』  ご興味持って頂いた方は、ぜひお店に足を運んでみて下さい。 (※嚥下障害については、お一人お一人状態が異なる為、来店前にかかりつけの医師や言語聴覚士に安全性をご確認頂いた後に、ご来店をお願い致します。)

訪問看護ステーション ココアでは、言語聴覚士が嚥下障害をお持ちの方に向けて、お一人お一人に合ったリハビリテーションを実施しています。 「食べる」ことについてお悩みの方や、ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。 

文責:言語聴覚士 脇阪