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お知らせ
訪問看護への想い
2022.08.27

訪問看護ステーションココアではご利用者様の【習慣】【文化】【価値観】を大切にしています

●はじめに
訪問看護ステーションではご利用者様が長くお住まいになっているご自宅に訪問します。その生活の場には【習慣】【文化】【価値観】などそれぞれの生活スタイルがあるため、それらを受け入れ訪問することとなります。
時には、ご本人様の考え方や、環境因子により、看護ケアの介入に様々な工夫が必要な場合があります。

●例えば
〇医療処置が必要だが、自宅に誰もあげたくない方

〇ADLが徐々に低下しているがリハビリを拒否される方

〇賃貸住宅や建築構造上手すり等を設置できず環境設定が困難なご自宅

〇整理整頓がされておらず足の踏み場もないようご自宅

〇看護中に犬が周りを走り回っているご自宅

このように本人様の考え方や環境因子によりスムーズなケアができないこともありますが、その方に合った方法をご提案し関係性を築いていくことも訪問看護ならではだと思います。

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また他の事例では、ご利用者様の時間感覚を把握していないことにより起きたトラブルもあります。
病院では食事の時間、入浴の時間、就寝の時間等、全て決まっています。しかし在宅ではそうした基準は家庭ごとにあるため、その基準を把握し訪問が定着するまで大変なこともありました。

●時間感覚の違いで起きたエピソードについて
〇訪問時間を13時からに設定していたところ、そのご家庭では本来13時から昼食をとるのが「普通」であったため、看護ケアが終了するまで昼食を摂れていなかったケース。

〇朝・昼・夕の1日3回の薬が処方されていたが、そのご家庭では朝昼兼用で一日2食が習慣になっていた。そのため薬を1日2回しか飲んでおらず、ご利用者様自身ずっと悩まれていたケース。

〇訪問時間に1分でも遅れたら怒る方もいらっしゃれば、5分遅れてしまうため電話連絡をすると、「そんな細かいこといちいち連絡してくるな」と叱られたケース。

●最後に
上記のように、訪問看護ではそれぞれの習慣や価値観、文化など、それぞれ違うご家庭に訪問するため、訪問看護ステーションに勤めたばかりのころは病院とのギャップに驚くことばりでした。

今回は個人因子や環境因子、時間を例に出しましたが、ご利用者様はみなさん生活習慣、価値観、文化をもって生活されています。われわれ訪問看護師はご利用者様のことをできる限り理解し、信頼していただくことが大切です。

大変なことも多いですが、今では私自身、病院以上にやりがいを持って仕事に励むことができています。もし訪問看護にご興味のある方は、当社までお気軽にご連絡ください。訪問看護のお仕事について、やりがい、大変なことなど、ざっくばらんにお話しさせていただきます。

文責:林(箕面事業所 管理者)