以前は回復期リハビリテーション病棟に勤務していました。訪問看護への転職を考えたのは、自身の提供するリハビリが実際の生活の場で本当に活かされているのか、在宅復帰後の暮らしを支えられているのかを確かめたいといった想いが強く芽生えたからです。とはいえ、当時は訪問看護の需要が今ほど高くなく、箕面市においても事業所数は多くありませんでした。そんな中、ココアではすでに在宅ケアを展開しており、求人を目にしたこともあったため入社を決意。最初は、訪問看護に携われるのであれば会社へのこだわりがなかったのも事実です。ですが、代表の福井や河原と関わる中で少しずつ気持ちの変化を感じるようになりました。訪問看護は、ケアマネジャーや主治医、介護スタッフなどとの地域包括ケアシステムが実現することで成り立つからこそ、幅広い視点を合わせ持つことの大切さを伝えてくれたこともそうですし、生活に深く入り込む環境なので、基本的な挨拶やマナーなどの接遇に重きを置く考えも共感できるものだったからです。また、代表が作業療法士だからこそ、同じ目線に立ち対話を重ねてくれることも多いです。管理者と近い距離感で関係性を築けることも、当社ならではの確かな強みだと思っています。

2018年に川西事業所の所長へ就任し、以前に増してスタッフへのサポートを意識するようになりました。日ごろの声かけをはじめ、特にスピード感を持った対応には重点を置いています。スタッフからの要望や相談事を耳にしたからには、後回しにしたり答えを濁すことは決してしたくないので、即答できないものは回答期限を設け、進捗や結果を必ず伝えるようにしています。スタッフには、意見を挙げればきちんと社内に浸透するのだと実感してもらいたいですし、管理者が行動で示すことにより信頼関係も築きやすくなると思うからです。ココアでは、看護師もリハビリスタッフもチーム単位でケアにあたります。だからこそ、私だけでなく、スタッフ同士も積極的に関係性をつくることが重要です。看護や福祉の仕事に携わると、『寄り添う』という言葉をよく目にしますが、私たちは個人でなくチームで寄り添う形を実現し、一人ひとりのご意向やご希望に沿った看護の提供を目指しています。もちろん、ケアマネジャーや主治医、デイサービスのスタッフといった地域の方々とも同様です。みんなで同じ方向を向き、住み慣れた地域での生活を力強く支えられるようなチームワークを、日々の連携を通じて確立していきたいです。