働きやすいステーションを目指して
訪問看護ステーションココアは開設から10年が過ぎました。
私自身訪問業務を約8年間、2カ所の訪問看護ステーションで働いてからの開設でした。訪問業務を始めた18年前は今より訪問看護ステーションが少なく、また介護保険事業所の中でも訪問看護は「医療」としての色が強く、ケアマネージャーさんから何度も「訪問看護さんは連携が取りにくい」という意見を耳にすることがありました。
訪問看護ステーションで働く中で、「自分だったらもっと連携が取りやすいステーションが作れるのではないか」という思いが少しずつ沸き、多くの人の協力のもと開設することとなりました。
開設後は看護師さんが訪問看護に対して「子供が小さいうちは訪問看護は難しい」「休みにくい」というイメージを持っていることに気づきました。そこで、皆さんにとって「休みやすい環境」を整えることにしました。具体的には、「オンコール手当や緊急訪問手当、残業手当等を代休に変えること」や「時短勤務での常勤雇用」の採用。休みやすい環境は看護師さんだけでなくすべての職員にとってもメリットが多く、職員が働きやすい環境であれば良い訪問サービスが提供できると考えるようになりました。休みやすい環境を作ることは「プライベートの充実」や「勉強会や学会への参加しやすさ」にも繋がるため、多くのスタッフにとってメリットとなっています。
ココアのこれから
開設当初に比べると、訪問看護業務以外の依頼も多く、勉強会の実施、ボランティアでの評価(アドバイス)、デイサービスや施設への訪問等様々な依頼がきます。今後も純粋な訪問看護業務以外でも地域への貢献の幅を広げることができればと考えています。 また、事業内においては1事業所の人数が増えれば増えるほど助け合えるメリットがあると考えていましたが、人が増えすぎることでの連携の難しさも感じています。事業所によって適切な人数があるように思うので、より働きやすい環境を目指すためにも適度な人員配置を目指しています。 個々の技術面においては現在特定行為研修を受けた看護師や介護支援専門員取得者がいますが、今後は認定看護師や、専門看護師といったより高度な資格を持った看護師や療法士が活躍できる場となるように会社としても支援していきます。